昔に購入していて積み書になってしまっていた本をやっと読むことが出来ました。
「屋上のテロリスト 
」
読書メーターの読みたい本ランキング文庫部門で月間1位（2017年3月14日～2017年4月13日）を取った作品のようです。
帯に「あなたは100回騙される！」とあったので帯買いしました。
正直100回も騙されませんでしたが、前回読んだミステリー小説より綺麗に計画が遂行されて爽快な作品でした。
ただ少し難しい漢字が多く出てきて学のないたぬ吉は読むのにてこずりました。
ルビが振ってある漢字もありましたが、もう少し難しい漢字にも振って欲しかったです。
それでも爽快に楽しく読めたのは作者の文章力が素晴らしかったのだと思います。
唯一残念に思ったのは文中によくリボルバー式の拳銃と出てきましたが、表紙の拳銃はリボルバー式じゃないのがちょっと残念に思いました。
でもそれくらいです。
主人公（酒井彰人）の心境の変化や少女（佐々木沙希）のテロ計画、少女（佐々木沙希）と主人公（酒井彰人）の関係性、テロの遂行の仕方はとても面白かったです。
読んでいて旧ドイツ、北朝鮮、日本の学生運動などに似たちょっとしたパロディかなと感じされる世界観で、（悪い意味ではありませんが）アニメにありそうな設定・世界観だなぁと思って読んでいました。
「あなたは100回騙される！」は少し誇張しすぎかなとも思いますし、結末は分かりやすくあまりどんでん返しは無いので物足りないと思う人もいるかもしれませんが、それでも楽しく読むことが出来たのでたぬ吉には合っている作品でした。
今回知念実希人さんの作品は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたくなりました。
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